体験談で紹介!防災グッズとして実際に使ったキャンプ道具。

キャンプ道具のような屋外で使うアウトドア用品は、非常時にとても役に立ちます。今回は私が東日本大震災で約1ヶ月程度の被災生活を送った体験を基に、実際に使って役立ったキャンプ道具をご紹介していきたいと思います。ぜひ参考にして頂きたいと思います。

大規模災害時、生活インフラの状況

まず、非常に大きな災害の時に何が起きるのかというところからお話していきたいと思います。何が起きて、どうなったのかを知っていれば、対策は取りやすくなると思います。ここでは特に重要な生活インフラに絞ってお話します。

東日本大震災から7年も経過しますので、少し記憶も正確では無い部分があるかもしれませんが、ご勘弁願います。

電気(停電)

先日の北海道地震の時にも同様でしたが、このくらいの大きな地震になると、停電が起きると思っておいてください。私は専門家ではありませんが、恐らく断線とかというレベルではなくて、発電所そのものが停止します。一旦停止すると、復旧にはしばらく時間がかかりますし、復旧が始まる時期も、場所によってそれぞれ違ってきます。停電期間は約1週間だったと記憶しています。

太陽光発電があれば、停電時でも日中だけは電気が使える!

キャンプ道具から少し脱線しますが、オール電化の場合、太陽光発電が付いていると、停電時の強い味方になります。

太陽光発電は、普段売電を行っていまして、自分の屋根で発電した電気を電力会社に売っています。停電時にはそれを自分の家で使うことができます。パワーコンディショナーという家庭内に設置した機器に電源コードを挿して使うことで、日中だけではありますが電気を使うことができます。太陽光発電をお持ちの方は覚えておいてください。機種によって使い方の手順が異なりますので、マニュアルを良く読んでおいた方が困らないと思います。

ガス

我が家はオール電化なので、ガスについてはあまり知りません。同僚に聞いた話では、だいたい復旧まで1ヶ月かかったという話を聞いたことがあります。都市ガスの場合はそのようですが、プロパンガスの場合はこれよりもだいぶ早く復旧したと聞いた記憶があります。私の感覚ですと、オール電化の家庭の方が、ガス給湯のご家庭よりもかなり早くお風呂に入り始められたと記憶しています。電気の復旧がガスよりも早かったからです。

水道

水道も断水します。これも1週間程度で復旧しました。電気部分と同様ですが、我が家はオール電化でしたので、夜間電力を利用して給湯器でお湯を沸かすシステムです。そのため貯水タンクが家にあります。メーカーさんもアナウンスしている情報ですが、災害時にはこのタンクから直接水を抜いて生活用水として利用することが可能になるので、我が家でも大変助かりました。

実際に役に立ったキャンプ道具

震災当時、実際に使った道具は限られていました。実際に使ったものを記憶を辿ってみました。

ランタン(LED・ガソリン)

一番助かったのがランタン!キャンプをやってて良かったなと思ったくらい、ほぼ毎晩使い重宝しました。ガソリンランタンとLEDを使い分けておりました。どちらも燃費(LEDランタンは電池持ち)が良くて、燃料を使い切るといったことはなかったです。

シュラフ

これも使いました。自宅ですので布団があれば事足りますが、我が家の場合は近所に親族が住んでおりまして、そちらの方が被災レベルが高かったので我が家に避難してくることになりました。そのため、布団が足りずにシュラフを使ってもらうことになりました。

乾電池・モバイルバッテリー

これも必需品です。キャンプをやる方は何かと使うので、多めにお持ちだと思いますが、これがとても役に立ちます。無ければ無いで買えばいいのですが、発災からしばらくは物流なども麻痺しますし、そもそも店舗が開きません。そのため、普段から多めに用意していると相当重宝します。それと、定期的に使って満充電しておくことをお忘れなく。いざ使おうと思ったら放電してたということは結構あります。

コンロ

これも使います。停電とガスの停止で煮炊きはほぼできません。そのためコンロは必需品になります。煮炊きと言っても実際にはお湯を沸かすことがメインになります。

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使いそうで使わなかったもの

使うかなぁ〜と思って買って置いたもので、実際には使わなかったものもあります。

  • 携帯トイレ(水さえあれば、自宅のトイレを手動で流せるので、自宅が倒壊するレベル以外では使わないかも。そのくらいになると避難所が設置されるレベルなので、これまた不要になります)
  • 保存食(防災専用で買っておいた本当の非常食。携帯トイレと同じく、避難するまでではない程度ならば、食料も自分たちでなんとか調達できますし、被災前に買い置きしていた食料があることが多いので、なんとか凌げます。被災直後は、極度の環境変化であまり食欲もわきませんので、道具を用いないで開けられる缶詰などが家族で2,3日分もあれば十分な気がします。)

発災当日〜ライフラインが復旧するまでに良く使う道具(キャンプ道具以外)

タイトルから脱線してしまいますが、何かの参考になればと思い、ご紹介しておきます。防災グッズとしていろいろ買い込みしたい気持ちは起きるはずですが、本当に使いたいものというのは限られています。厳選して本当に使うもののみを確実に揃えておくのが良いと思います。

飲料水

飲み水です。飲む以外にも湯を沸かして使ったり、洗いものをしたり、あって困るものではありません。我が家はウォーターサーバーを入れています。震災時、だいたい2Lのペットボトルにして12本ほどを余裕で使いました。水道がしばらく止まっていたので、ギリギリ切り詰めてもそのくらいは使いますので、多めに保存しておくのが良いと思います。

ちなみに、お風呂の水は常に貯めて置くのがベスト!これを飲料用や食器などの水洗い以外の生活用水として使わないと、すぐに水不足が起こります。

ラジオ

必需品。これが無いと情報が一切取れません。スマホのニュースだけでは地域の情報が取れませんし、スマホは連絡用に電池残量を温存しておきたいので、情報収集用ラジオは別に用意するのがベストです。

懐中電灯(ヘッドライト)

懐中電灯も必須アイテム。とにかくライフラインが停止してしまうと、夜は暗闇になります。外の街灯も一切無いため、夜に灯がないのは怖いです。夜に動く時は手が空いている方が便利なので、ヘッドライトタイプもあると尚便利です。

石油ストーブ

冬限定。ファンヒーターは電気が無いと使えませんので、小型でも良いので一台あると大変便利。石油ストーブは煮炊きができるのも重宝します。手回し発電(着火のこと?)ができるものがあるようですね。緊急用として安くても良いのでぜひ購入しておくことをオススメします。冬の災害時は暖房が無いと強烈に過酷になります!食事よりも大事かも・・・

携行缶

ガソリン携行缶です。普段はほぼ使いませんが、災害時にあると本当に助かります。大きな災害でガソリン供給が遮断されたり、物流がストップすると、ガソリンスタンドが閉鎖または給油制限がかかります。給油するのに数時間待ちなど当たり前になるほどです。灯油についてはポリタンクの灯油缶で購入できますが、現在ガソリンは消防法によりポリタンクでは絶対に購入できないことになっています。食料よりも入手に手間取るものですので、買って置いて損は無いと思います。

ちなみに、携行缶を発災後に買おうとするのは間違いです。売り切れ続出になりますので買えないと思っててください。

自転車

停電では信号も止まります。車での移動も道路が寸断されることが多いですし、なによりガソリンが手に入らない。そのため近場の移動は自転車が一番便利になります。普段使わない方は折りたたみを一台持っているだけでも良いので、用意しておくと良いです。私は家族の安否を確認するのに、震災直後30kmの距離を自転車を使って移動しました。

現金

最近はキャッシュレス化でスマホ決済などが多いですが、停電を伴うような大規模災害時にはまず使えません。ということで現金が無いと何も買えないという悲惨な状態になりますので、普段は使わなくても自宅には現金を必ず持って置くようにしましょう。

さいごに

被災して気が付いたことがあります。それは普段、電気に依存した生活を送っているということ。キャンパーの方は電気の無い生活というものを擬似体験しているので、ある程度準備ができている方だと思いますが、実際には私の近所の方もそうでしたが、とにかく電気に依存しすぎて、電気を使わない道具を何も持っていないというご家庭が多かったと記憶しています。

災害時には意識せず助け合いが生まれますので、なんとかなることが多いです。ですが、最後には自力でなんとかしなければいけないことが増えてきます。そんな時の為に、キャンプ道具を購入する際などに、少し意識して電気に依存していない、防災グッズとしても使えるようなモノ選びを行なっておくと良いのではないかと思います。